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「御国の使命に生かされる」

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今日は、列王記のエリヤの生涯から、「御国の使命に生かされる」と題してみ言葉を学びましょう。

Ⅰ列王記19:11-16*1

現代訳聖書による主の祈り

現代訳聖書による主の祈りは次の様なものです。

『天にいらっしゃる私たちのお父様。あなたのお名前があがめられますように。あなたの御国が来ますように。あなたの御心が天で行われるように、地上でも行われますように。私たちに毎日必要なものを、今日もお与えください。私たちに負い目のある人々を、私たちが赦しましたように、私たちの負い目も赦してください。私たちを誘惑に遭わせず悪魔から救い出してください。御国と力と栄光は、いつまでもあなたのものです。アーメン。』マタイ6:9‐13 現代訳

ある高名な牧師さんが、この主の祈りのはじめの「天いますわれらの父よ御名があがめられますように」。これを正しく祈ることさえできれば、あとの祈りは終わったようなものだとおっしゃったそうです。

その理由は、私たちは、神の国のご支配の中に生かされているからです。

神を第一とし、神が望まれるとおりの生活をしなさい。そうすれば、必要なものは、神が与えてくださいます。マタイ6:33 リビングバイブル訳

ただ欲しいものがあるからそうなのではなく、神の国の使命を第一として祈る時、あとのものは自ずとついてくると言っているんですね。

さて、今回の聖書に登場するエリヤは、そのことを改めて学ばされた人です。

エリヤはバアルの神と対決して、天から火を呼び下し、大勝利しました。それはⅠ列王記18章に書かれています。しかし、その直後、国のお妃だったイゼベルが~この人は熱心な偶像崇拝者でした~エリヤを逆恨みして命を奪おうとします。エリヤは遠くに逃げました。さらにそこから一日の距離を経て、彼はそこで自害しようとしていたんですね。しかしその時、天使が来て焼けたパンと瓶の水を届けてくれたのです。その食物は天国からのものだったと思います。なぜならエリヤはその食べ物に力を得てそこから更に南下してホレブの山、モーセ十戒を受けたシナイ山まで40日40夜歩き続けることができたからです。

彼はそこで二回つぶやきました。どんなに自分が大変だったかということを繰り返し繰り返し、祈りで神様に訴えました。

その後、激しい自然現象があって、細いかすかな神のみ声が聞こえてきます。

意外だった神様のみ声

変だな。と思うのは、なぜか神さまは、エリヤの泣き言に対して、大変だったねとか大丈夫?とか言わなかったんですね。まるでエリヤの泣き言を無視するかのような細いみ声でした。

新しいミッション

15節にそのことが書かれていますが、その内容は新しいミッション、使命、仕事についてでした。これはいったい何を意味しているのでしょうか。

今回最初にご紹介した主の祈りの出だしは、「御国が来ますように」でした。それは一切のことは神のご主権の中に動いているということですし、またそのことを認める、という告白の祈りでもあります。具体的には、まず外国の次期指導者の任命という仕事でした。15節。え?外国のです。そして自国のイスラエルの次の国王の任命。それからエリヤ自身の後継者の問題というものでした。これらの新しい仕事に、すべてのことは神さまのご計画に従って運行されているということを見ることができます。

イッツアスモールワールド?

この新しい神様のみ声には、それまでエリヤがあたかもすべてが自分の肩にかかっているかのような考え方をもっていたことが、暗に指摘されています。このすぐ前のところには、エリヤ自身華々しい大活躍をしたことがありますので、エリヤがそうなってしまったのは無理からぬことだったとも思います。

彼の目には小さな自分の目先のことしか見えなくなっていたのです。

もっと大きな視野の回復が彼には必要でした。

神様は道に迷ってしまったエリヤに「すべてのことは私の手の中にあるのだ。そして、あなたは、へりくだって私が遣わすことに忠実でありなさい」。そう語って下さっていたのではないでしょうか。

ここからいくつかのことを学べると思います。

①私たちの人生における一切は主から始まり、主の御手に帰されていく。

というのは、すべてのことが、神から発し、神によって成り、神に至るからです。どうか、この神に、栄光がとこしえにありますように。アーメン
ローマ 11:36

主は主権者であられるということですね。

②主が下さった霊は恐れる霊ではない。力と愛と慎みの霊である。Ⅱテモテ1:7.

新改訳聖書で訳されている「慎み」=自己訓練の霊という意味があります。

私たちはエリヤのように恐れやすく案じやすくあります。

しかし、神様は私たちに御心を持っておられて、私たちが御心を知り、御心を行っていくことを願っておられ、そのための自己訓練が聖霊様のお力によってなされていくということなのです。その訓練は、いやいやながらではなく、むしろ主が仰ったように、喜ばしいものでもあります。主とくびきを共にできる幸いな訓練です。なくなる食物のためではなく、いつまでもなくならない食物のために働くようにと主は教えられました。神さの御心を知ってそれを行うことが霊の糧、永遠に価値ある食べ物だというのです。

③クリスチャンの五つの使命に生かされること。

エスは近づいて来て、彼らにこう言われた。「わたしには天においても、地においても、いっさいの権威が与えられています。それゆえ、あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい。そして、父、子、聖霊の御名によってバプテスマを授け、 また、わたしがあなたがたに命じておいたすべてのことを守るように、彼らを教えなさい。見よ。わたしは、世の終わりまで、いつも、あなたがたとともにいます。」マタイ 28:18‐20

クリスチャンに与えられている五つのミッション

私達には神さまからの使命があります。それはこの五つのことです。

行って、弟子として、バプテスマを授け、教え、守らせるということです。

主は信者を造りなさいとは言われなかった。弟子を造れと言われたとはよく言われていることですね。主は、行けと言われます。どこへ?自分にできる範囲からですね。エルサレムから始まってとあるので‥‥。ポスティングでもなんでいいじゃないですか。その一枚の紙きれにはみ言が葉書いてあるのでそれを各家庭に投げ込めるということはすごいことです。けっして小さな働きではないと思います。ある方は捨ててしまうかもしれません。でもある方は手に取ってみことばを目にするでしょう。日頃ネットや新聞のことばしか見たことのない方々にとってこれは凄いことです。また、バプテスマを受けるということは、主への忠誠、神の国への忠誠の証にほかなりません。そして、毎週み言葉の糧があることを感謝したいと思います。私達の手には聖書があります。できればお互いにこんなみ言葉があったとか分かち合えれば素晴らしいです。どうでしょう。オンラインとリアルで集まった方々で二三人でグループを作って数分、礼拝の中でそれをしましょう。良いことも悪いことも分かち合って、励ましあいましょう。訓練は一人では難しいです。お互いは励ましあいを必要としています。いっしょにみ言葉を覚えるとかもできます。み言葉をプレゼントするとか。

光りか闇か。御国か世か。中間はない。

中間はありません。闇か光りか。御国か世か。滅びか救いか二つに一つです。どうぞ、今日、エリヤがもう一度目覚めさせられたように、彼は小さな自分の世界を自分で仕切っていると勘違いしていました。彼はそのために彼は行き詰って死のうとさえしたのです。しかし自分が何のために生かされているのかがはっきりわかったとき、御国の運行表スケジュールに従って自分が活かされているのがわかったとき、彼にはやるべき新しい仕事が見えてきたのです。彼はいたずらに恐れに支配されなくなりました。それは永遠に価値ある、いつまでも残る実のための働きです。

今日もう一度神の国と神の義のために生かされて行けるように祈りましょう。

神を第一とし、神が望まれるとおりの生活をしなさい。そうすれば、必要なものは、神が与えてくださいます。マタイ6:33 リビングバイブル訳

神は人の心に働きかけて従おうとする思いを起こさせ、神が望まれる行いができるように助けて下るのです。ピリピ2:12 リビングバイブル訳

 

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 救いのABC とても分かりやすい信仰の持ち方です。ご覧ください。

 

 

*1:19:11主は言われた、「出て、山の上で主の前に、立ちなさい」。その時主は通り過ぎられ、主の前に大きな強い風が吹き、山を裂き、岩を砕いた。しかし主は風の中におられなかった。風の後に地震があったが、地震の中にも主はおられなかった。 19:12地震の後に火があったが、火の中にも主はおられなかった。火の後に静かな細い声が聞えた。 19:13エリヤはそれを聞いて顔を外套に包み、出てほら穴の口に立つと、彼に語る声が聞えた、「エリヤよ、あなたはここで何をしているのか」。 19:14彼は言った、「わたしは万軍の神、主のために非常に熱心でありました。イスラエルの人々はあなたの契約を捨て、あなたの祭壇をこわし、刀であなたの預言者たちを殺したからです。ただわたしだけ残りましたが、彼らはわたしの命を取ろうとしています」。 19:15主は彼に言われた、「あなたの道を帰って行って、ダマスコの荒野におもむき、ダマスコに着いて、ハザエルに油を注ぎ、スリヤの王としなさい。 19:16またニムシの子エヒウに油を注いでイスラエルの王としなさい。またアベルメホラのシャパテの子エリシャに油を注いで、あなたに代って預言者としなさい。