聖書のある暮らし

聖書のある毎日のおすすめです

「神の国に忠実なものとなる」

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 今回も前回に引き続いて、樋口信平先生の書かれた「おごそかな命令」という本を参考にご一緒にテモテ書を見ていきたいと思います。

Ⅱテモテ2:1‐13*1

兵役に服している者は、日常生活の事に煩わされてはいない。ただ、兵を募った司令官を喜ばせようと努める。4節

 この「煩わされてはならない」というところはギリシャ語で「絡みついて身動きがしにくい」という意味だそうです。まとわりつくという意味です。

信仰者が、神様のみ心を求めて歩むとき、邪魔になるものを取り除くようにということです。

神を第一とし、神が望まれる通りの生活をしなさい。そうすれば、必要なものは、神が与えてくださいます。マタイ6:33 (TLB)リビングバイブル

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神のみ心を歩むことに人生の解決を見出した女性

幼少のころあまり厳しい家に生まれ育ったせいか、大きくなってからうまく人と付き合えなく、結婚生活もうまくいかなかったという人がいました。この人が様々な紆余曲折を経て、最終的に気が付いたのは、神様の御心に従って歩む、つまり神の国のために自分を捧げていくとき、すべてがうまくいくということでした。

それまでは、幸せになろうとして、もがきあがいては、ますます泥沼化する自分がいて、最終的に行き着いたところは自己満足のためとか、自分本位の歩み方ではなく、誰かを喜ばせるためでもなく、今日のみことばのようにエスキリストの兵士として徴募したもの~キリストに喜んでいただくことにあるということがわかって、そんな歩き方を始めたときに、配偶者の問題、自分の嗜癖の問題、あらゆることに解決と回復が与えられたそうです。

信仰者はどうか?

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クリスチャンであっても、ときどきこの世半分、神の国半分という生き方をすることがあります。神様は、紳士なので、信仰者が気づくまで待っておられます。無理やり変えてしまおうとするようなことはなさいません。私たちが自分から気がついて、一切をパウロのように捧げるようになるのを待っておられるのです。そして私たちをも待ってくださっています。

エス様は、天の父なる神さまの御心に忠実でした。それは信じる私たちが、イエスの模範に倣うようになるためです。

すべてのものを生かして下さる神のみまえと、またポンテオ・ピラトの面前でりっぱなあかしをなさったキリスト・イエス 第一テモテ 6:13

 また、忠実な証人、死人の中から最初に生れた者、地上の諸王の支配者であるイエス・キリストから、恵みと平安とが、あなたがたにあるように。黙示録 1:5

聖書は忠誠心について教えています。 

忠実な人

聖書には忠実な人がたくさん登場します。

29:1ヒゼキヤは王となった時二十五歳で、二十九年の間エルサレムで世を治めた。その母はアビヤと言って、ゼカリヤの娘である。 29:2ヒゼキヤは父ダビデがすべてなしたように主の良しと見られることをした。
29:3彼はその治世の第一年の一月に主の宮の戸を開き、かつこれを繕った。 29:4彼は祭司とレビびとを連れていって、東の広場に集め、 29:5彼らに言った、「レビびとよ、聞きなさい。あなたがたは今、身を清めて、あなたがたの先祖の神、主の宮を清め、聖所から汚れを除き去りなさい。 歴代誌第二 29:1~5

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 羊飼いだった少年ダビデ

 イスラエルの王様ヒゼキヤ(紀元前7世紀)は25歳という若さで王になりましたが、即位してすぐに偶像を取り払う仕事を始めました。都中あちこちにバアルなどたくさんの偶像があったからです。それは彼の治世の第一の月とあります。さらに歴代誌下の30章では即位第二の月にすでにいけにえがささげられたと書かれています。彼は少年のころからこの国を何とかしなければと、祈りつつみ言葉に親しんで成長したに違いありません。この優れた霊的なリーダーシップに宮の務めをするレビ人たちも迅速で、徹底して、一人の人のように一致して応答したこと書かれています。なんという熱心さでしょうか。

 神様は、彼らの南王国を非常に祝福され、ヒゼキヤは国々から尊敬されるに至りました。

それは彼らがみ心に、忠実だったからです。

また、旧約聖書のサムエル記に登場するダビデも御心に対して忠実でした。彼は賢く、武芸に長けた人でしたが、いつもことあるごとに祈りつ、心ある預言者らに相談しつつ進む人でした。では、どうして、私たちは御心に、御国に忠実である必要があるのでしょうか。

なぜ忠実が大切なのか

その答えは詩篇23篇に書いてあります。主はわが羊飼いだからです。

主は私の羊飼い。私には乏しいことがありません。

主は私を緑の牧場に伏させ、憩いの水のほとりに連れて行ってくださいます。

主は御名のために私の魂を生き返られ、私を義の道に導いてくださいます。

たとえ死の影を歩くことがあっても災いを恐れたりしません。

あなたの鞭と杖が私を正しい道へと導いて下さるからです。~云々~

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今日のテモテ書では忠実を「徴募したものを喜ばせる」と表現しています。

軍隊にはいると一切は支給されます。生活費、必要な一切です。住むところも食べ物も。教育も武器も衣服も、休暇も、年金もすべてが用意されます。しかし、これらのことは影の国のことで、その実態は神の国にあります。

一切を備えて下さるお方が治めるみ国に、こころして彼らは忠実にお仕えしました。御国のご栄光にヒゼキヤやダビデパウロたちはお仕えしました。

 天の神様はすべての造り主です。

天と地を造られ、私たちも作られ、生活のすべてを備えて下さっているのはイエスキリストの神~ただおひとりです。

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いっさいは、この天地を造られ、私たちを造られ、そして救いのために御子をさえ下さった神の御国のために、そのご栄光のために自分を献身していくなら、何かが足りないということはあるはずがありません。すべての面で神様は私たちを守って下さいます。

神を第一とし、神が望まれる通りの生活をしなさい。そうすれば、必要なものは、神が与えてくださいます。マタイ6:33 (TLB)リビングバイブル

 はじめにお分かちしたご婦人のことを思い起こしましょう。彼女は御国を求め始めたとき幸いにたどり着きました。それまでのエゴとウソと混乱から自分を救い出したのです。御国に忠誠をもって歩むとき、それは闇の国との戦いですから、困難を経験するでしょう。

しかし、主は私達に模範を示してくださって、主に従うように招いて下さっています。

あなたがたは、実に、そうするようにと召されたのである。キリストも、あなたがたのために苦しみを受け、御足の跡を踏み従うようにと、模範を残されたのである。第一ペテロ 2:21 

このようにキリストは<私たちのために、あなたがたのために>肉において苦しまれたのですから、あなたがたも<神を喜ばせないで終わるよりは、むしろ、忍耐深く苦しもうというキリストと>同じ思い<決意>をもって自分を武装しなさい。というのは<キリストの心をもって>肉において苦しみを受けた者は<故意の>罪を行うことをやめてしまったのです。<自分自身とこの世とを喜ばせることをやめて、神に喜んでいただくようにするのです>。第一ペテロ 4:1詳訳聖書

最後にテモテのみことばを読んで終わりましょう。

4:1神のみまえと、生きている者と死んだ者とをさばくべきキリスト・イエスのみまえで、キリストの出現とその御国とを思い、おごそかに命じる。 4:2御言を宣べ伝えなさい。2テモテ4:1、2

 

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 救いのABC とても分かりやすい信仰の持ち方です。ご覧ください。

 

 

 

*1:2:1そこで、わたしの子よ。あなたはキリスト・イエスにある恵みによって、強くなりなさい。 2:2そして、あなたが多くの証人の前でわたしから聞いたことを、さらにほかの者たちにも教えることのできるような忠実な人々に、ゆだねなさい。 2:3キリスト・イエスの良い兵卒として、わたしと苦しみを共にしてほしい。 2:4兵役に服している者は、日常生活の事に煩わされてはいない。ただ、兵を募った司令官を喜ばせようと努める。 2:5また、競技をするにしても、規定に従って競技をしなければ、栄冠は得られない。 2:6労苦をする農夫が、だれよりも先に、生産物の分配にあずかるべきである。 2:7わたしの言うことを、よく考えてみなさい。主は、それを十分に理解する力をあなたに賜わるであろう。

2:8ダビデの子孫として生れ、死人のうちからよみがえったイエス・キリストを、いつも思っていなさい。これがわたしの福音である。 2:9この福音のために、わたしは悪者のように苦しめられ、ついに鎖につながれるに至った。しかし、神の言はつながれてはいない。 2:10それだから、わたしは選ばれた人たちのために、いっさいのことを耐え忍ぶのである。それは、彼らもキリスト・イエスによる救を受け、また、それと共に永遠の栄光を受けるためである。 2:11次の言葉は確実である。「もしわたしたちが、彼と共に死んだなら、また彼と共に生きるであろう。 2:12もし耐え忍ぶなら、彼と共に支配者となるであろう。もし彼を否むなら、彼もわたしたちを否むであろう。 2:13たとい、わたしたちは不真実であっても、彼は常に真実である。彼は自分を偽ることが、できないのである」。