聖書のある暮らし

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ダビデの信仰後退と回復。そして前進。

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今日はごいっしょに、サムエル記から、イスラエルの王ダビデの生涯について学びましょう。今日のタイトルは、ダビデの信仰後退と回復。そして前進です。

 

 

Ⅰサムエル27:1~4*1

ナイト・ダビデ

ダビデは、聖書中の人物で特別に優れて忠実な神の器でした。

私は、聖書を読んでいて、ダビデのことをナイト・ダビデと呼んでいます。

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ナイトは、中世のヨーロッパに出てくる王さまに忠実な騎士のことですね。

しかし、そんなナイトダビデもやはり人間ですから、良い時もあれば悪い時もありました。

このサムエル記にはダビデの主に対する信頼が揺らいだ時そして回復について記されています。

ダビデは時の王さまサウルに追われていました。主からの預言によって、ダビデが次期の王になると定まっていたからです。妬みにかられたサウルは、しつこくダビデを追いかけまわして、ダビデを殺害しようとします。

そのあまりのしつこさに、到頭ダビデは一計を案じて国外に逃亡します。彼は敵国であったペリシテ人の地に逃れました。

ダビデにとって安全そうに見えたペリシテの地よりも、一見危険に見えたアドラムの洞穴のほうが安全だった。FBマイヤー。

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FBマイヤー1847-1929

アドラムとはエルサレムから西に20キロ離れたところで、隠れやすい洞穴があった場所のようです。たとえ危険であっても、危険そうに見えてもアドラムの洞穴をさまよっていた時のほうが安全でした。なぜなら主がともにおられたからです。

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ダビデはまだ少年だったころ、預言サムエルから王となる油注ぎをいただいていました。それは王になる約束でした。ダビデは少年のころからそれを知っていたし、信じていましたが、実際のことになると頭のいい人でしたから、現実的な手段に逃避したのです。

 しかしこのことが、ダビデにとってその後の信仰上の落とし穴になりました。

その後ダビデは、暗黒の日々を、霊的な堕落のときを過ごします。

ダビデの二面性

27:8~12。*2

聖書は、罪と聖さについて語っています。私たちは生まれながら皆が悪いことをしてしまう罪の性質を内に秘めていると聖書は教えています。ダビデは当時の戦士でしたから致し方ない面もありましたが、ここに書かれてあることは酷いことです。彼は略奪隊の隊長でもあったのです。「襲った」「男も女も生かしておかず」これは酷いことです。

62:10あなたがたは、しえたげにたよってはならない。
かすめ奪うことに、むなしい望みをおいてはならない。
富の増し加わるとき、これに心をかけてはならない。

詩篇62:10

新改訳聖書では「略奪に望みを置いてはならない」と訳されています。 主なる神さまは略奪する~人から奪うことを喜ばれないとあります。また彼はここでうそをついています。たとえ相手が悪い人たちだったとしても容赦なく財や命をむしり取りました。その一部始終を同行していたダビデの部下たちは見ていました。

そして、この時彼のとった行動が、彼らに悪い影響を与えて、自分の首を絞めるような結果につながっていってしまったようです。

み言葉に信頼しない生活はうまくいかない

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信仰者が聖書をぞんざいにしだすとき、ダビデと同じようなことになります。聖書は神様からの人生指南書です。神からの永遠の愛の手紙です。そして、そのことが原因で、自分や周りの人たちに悪い影響を及ぼしてしまうことがないとは言えません。

ダビデの信仰の回復

30:1~6*3

全てはうまくいっているかのようでしたが、一瞬にして、彼らの大切にしていた家族や財産は敵に奪われ、すべてを失ってしまいました。折角ダビデに信頼してついてきたのに。なんだこのざまは!となってしまったのです。彼らはダビデを石うちにしようと言い出しました。

試練は神様との関係の修復に用いられる

逆境と試練はダビデの神への篤い信仰をもう一度リバイブさせました。主に信頼を寄せる者、主との関係をもう一度見直す機会として生かされたのです。彼が仲間から石で打たれようとしていたとき、彼がとった行動はなんだったでしょうか。いくつかの選択肢がありました。①すたこらさっさと逃げる②自分を守るために戦う③折り合いをつけるために話し合う。しかしダビデがとった解決策は、主を求めるということでした。

ダビデが敵地に逃げ延びてから彼が祈ったとかいう記事は見当たりません。略奪したり、ウソをついたりしていたので当然ですね。主を求めるなどという信仰の姿勢は無くしていました。

しかしダビデは、主を求めました。困難の中で主を求めるというかつてのダビデの信仰が回復したのです。霊の目は開かれて、もう一度、主の御心を第一に求めて歩むという姿勢に立ち戻りました。

すべての道で主を認めよ、そうすれば、主はあなたの道をまっすぐにされる。箴言3:6

幸いな人よ。神の求められることを行うことを最大の願いとする人は。神はすべてを備え、満たされる。マタイ5:6。グッドニューズバイブル。GNB.

だから力ある主の御手の下に、自らをへりくだらせなさい。主はちょうどよい時に、あなたを高くしてくださいます。第一ペテロ 5:6 NIV

信じる者の主導権は神にある

私たちは時々、自分の人生なんだから自分で身の回りを取り仕切るのは当然と思うものです。もちろんそれは一般的な考え方でもあります。しかし、聖書が私たちに語りかけていることは、あなた方の体は、神から受けた聖霊の宮であり、もはや自分のものではないことを知らないのですか、というものです。コリント書。あなた方は代価を払って買い取られたのです。ですから自分のからだをもって神の栄光を表しなさい。コリント書。

 

神様の御心をまず第一にしたいです。神様の御心をどうぞ私に教えてください。

どうか私がへりくだって、自分の意志ではなく、あなたの御心まず第一にして、毎日を歩むことができますように。アーメン。といって祈りましょう。

そすれば、主が約束されたように、後の必要はすべて添えて与えられます。アーメン。

エスキリストの御名によって勝利ある毎日を

ダビデはそのあと、敵が盗んでいった一切のものを取り返して、それだけではなく、それ以上の多くの戦利品を得て、それを自分の楽しみのためにではなく、それまで方々で逃亡生活の時、お世話になった方々に贈り物として届けました。

悪魔は私たちから健康や喜びや賛美や平安を奪うことがあっても、主にもう一度立ち返って、主に従うことによってそれら一切を取り戻し、なおそれ以上の祝福の基となって祝福を分け与えるものと変えられていくことができます。

神を第一とし、神が望まれる通りの生活をしなさい。そうすれば、必要なものは、神が与えてくださいます。マタイ6:33 リビングバイブル訳

 

 

 

 

 

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 救いのABC とても分かりやすい信仰の持ち方です。ご覧ください。

 

 

*1:

27:1ダビデは心のうちに言った、「わたしは、いつかはサウルの手にかかって滅ぼされるであろう。早くペリシテびとの地へのがれるほかはない。そうすればサウルはこの上イスラエルの地にわたしをくまなく捜すことはやめ、わたしは彼の手からのがれることができるであろう」。 27:2こうしてダビデは、共にいた六百人と一緒に、立ってガテの王マオクの子アキシの所へ行った。 27:3ダビデと従者たちは、おのおのその家族とともに、ガテでアキシと共に住んだ。ダビデはそのふたりの妻、すなわちエズレルの女アヒノアムと、カルメルの女でナバルの妻であったアビガイルと共におった。 27:4ダビデがガテにのがれたことがサウルに聞えたので、サウルはもはや彼を捜さなかった。

*2:27:8さてダビデは従者と共にのぼって、ゲシュルびと、ゲゼルびとおよびアマレクびとを襲った。これらは昔からシュルに至るまでの地の住民であって、エジプトに至るまでの地に住んでいた。 27:9ダビデはその地を撃って、男も女も生かしおかず、羊と牛とろばとらくだと衣服とを取って、アキシのもとに帰ってきた。 27:10アキシが「あなたはきょうどこを襲いましたか」と尋ねると、ダビデは、その時々、「ユダのネゲブです」、「エラメルびとのネゲブです」「ケニびとのネゲブです」と言った。 27:11ダビデは男も女も生かしおかず、ひとりをもガテに引いて行かなかった。それはダビデが、「恐らくは、彼らが、『ダビデはこうした』と言って、われわれのことを告げるであろう」と思ったからである。ダビデはペリシテびとのいなかに住んでいる間はこうするのが常であった。 27:12アキシはダビデを信じて言った、「彼は自分を全くその民イスラエルに憎まれるようにした。それゆえ彼は永久にわたしのしもべとなるであろう」。

*3:

30:1さてダビデとその従者たちが三日目にチクラグにきた時、アマレクびとはすでにネゲブとチクラグを襲っていた。彼らはチクラグを撃ち、火をはなってこれを焼き、 30:2その中にいた女たちおよびすべての者を捕虜にし、小さい者をも大きい者をも、ひとりも殺さずに、引いて、その道に行った。 30:3ダビデと従者たちはその町にきて、町が火で焼かれ、その妻とむすこ娘らは捕虜となったのを見た。 30:4ダビデおよび彼と共にいた民は声をあげて泣き、ついに泣く力もなくなった。 30:5ダビデのふたりの妻すなわちエズレルの女アヒノアムと、カルメルびとナバルの妻であったアビガイルも捕虜になった。 30:6その時、ダビデはひじょうに悩んだ。それは民がみなおのおのそのむすこ娘のために心を痛めたため、ダビデを石で撃とうと言ったからである。しかしダビデはその神、主によって自分を力づけた。
30:7ダビデはアヒメレクの子、祭司アビヤタルに、「エポデをわたしのところに持ってきなさい」と言ったので、アビヤタルは、エポデをダビデのところに持ってきた。