おかされてはならい神の栄光の目
イザヤ在世当時の国と現代の混乱した様子
1~7節ではイザヤの当時(紀元前8世紀)のイスラエル社会の混乱が描かれていて、それは神の裁きによるものだったということが続く8~12節に書かれています。
まず1節をみましょう。
「ささえとたよりを除かれる。」これはどういうことでしょうか。
先日、テレビで食糧難についての番組がありました。将来、地球規模で、食べ物に困るような時代が来るそうです。すでにレバノンではそれが現実となっていて、つい最近まで今の日本と同じように豊かな暮らしをしていた人達が、食べる物にもことかくようになり、現地では暴動が頻発起しているといいます。この女の方の旦那さんは公務員でかつては家族で海外旅行を楽しみ、週に二回は家族で外食をしていました。しかし今ではお肉も魚も口にできません。今から先10年の間に有効な手を打っておかないと、30年後の2050年には世界人口が百億人を超えて日本もこうなるというのです。原因は、先進国の人間の欲望です。
食の問題だけでなく、当時のそれ以外の社会的な不安もここには描かれていて、その理由が8‐12節にある神の主権に対する民の反逆です。
「3:8これは彼らの言葉と行いとが主にそむき、
その栄光の目をおかしたので、
エルサレムはつまずき、ユダは倒れたからである。
3:9彼らの不公平は彼らにむかって不利なあかしをし、
ソドムのようにその罪をあらわして隠さない。
わざわいなるかな、
彼らはみずから悪の報いをうけた。」
8節の「栄光の目を犯した」とあるのは、共同訳では「その栄光のまなざしに逆らった」で、新改訳聖書では「主のご威光に逆らった」となっていますが、直訳はやはり「目」です。
イザヤがこれらの預言を発した時、エルサレムの経済はレバノンや今の日本のように繁栄していてイザヤの預言はたわごとと思われていました。そして偽りの繁栄は時が来てなくなりました。
「あなたがたは、ぶどう畑を荒れすたらせ、貧しい者からかすめた物を、あなたがたの家に置いている」14節
日本のこれまでの豊かさも、かつての朝鮮戦争や貧しい国の人たちを犠牲にした上に成り立っているものだと言われています。刈り取る時が来ます。
ほんとうのリーダーシップ
12節には「女たち」とありますが、先日もオリンピックの責任者の方の問題発言がありました。聖書は女性についてどういっているのでしょうか。聖書はけっして人を差別するようなことは言っていません。ただ聖書は長い時代にわたって書かれてきたのでその時代時代の影響はをありますが、差別はありません。ここで「女」と書かれてあるのは、人間関係のなかで相手に及ぼす霊的な影響力ということではないでしょうか。家庭や職場や、ご近所で、伝道の面からも、蔑(ないがし)ろにしていてはいけないのは、霊的な影響を相手に与えるということだと思います。主を賛美しながら日々を過ごし、小さくても祈りつつ、人に与える者とならせていただきましょう。
クリスチャンへのメッセージ
チイロバ牧師はここに書かれてある国の指導者たちの利己的な姿は、決して人ごとではなく、クリスチャンのことだと言っています。(365日旧約聖書)。自分が満足するためだけのために生かされているのではなく、神のみ心を行うために遣わされているのだというのです。
私たちは神のみ旨をこの地上において行うために召されているのであって自分が満足することを喜ぶためではない。当時のイスラエル指導者たちはそのことを忘れていた。彼らは自分に与えられたものを神のために用いず、自分だけのために用いたのである。ちいろば牧師
イスラエルは神の栄光の目をさげすんだので、災いを身に招きました。
しかし、10節は「義人は幸いだと言え。彼らはその行いの実を食べる」と言っています。義人とは誰のことでしょう。イエス様の贖いにより頼んで、自分の力に頼らない人。神さまのみ心を祈りの求めて行う人。み心を行うために、自分を捧げる人。神さまはそんな人を祝福してくださると信じます。
41:1貧しい者をかえりみる人はさいわいである。
主はそのような人を悩みの日に救い出される。
41:2主は彼を守って、生きながらえさせられる。
彼はこの地にあって、さいわいな者と呼ばれる。
あなたは彼をその敵の欲望にわたされない。
新改訳聖書では「貧しい者」とあるところは「弱っている者に心を配る人は」となっています。
私たちの周りに弱っている人、病にある人はいないでしょうか。祈りをもって、福音を伝えましょう。
お祈りをいたしましょう
ともするとインスタグラムとか いいねボタンとか だれしもが喜びそうなことに一喜一憂しやすいものでしかありません。どうぞ病んでいる人のために、孤独な人の為に、そして神のまなざしのまえに、わたしもそうして戴けたように、そうしつつ進みたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。
イエス様のお名前によってアーメン
救いのABC とても分かりやすい信仰の持ち方です。ご覧ください。
*1:
エルサレムとユダから
ささえとなり、頼みとなるもの――
すべてささえとなるパン、
すべてささえとなる水――を取り去られる。
3:2すなわち勇士と軍人、
裁判官と預言者、
占い師と長老、
3:3五十人の長と身分の高い人、
議官と巧みな魔術師、
老練なまじない師を取り去られる。
3:4わたしはわらべを立てて彼らの君とし、
みどりごに彼らを治めさせる。
3:5民は互に相しえたげ、
人はおのおのその隣をしえたげ、
若い者は老いたる者にむかって高ぶり、
卑しい者は尊い者にむかって高ぶる。
3:6その時、人はその父の家で、兄弟をつかまえて言う、
「あなたは外套を持っている、
わたしたちのつかさびとになって、
この荒れ跡をあなたの手で治めてください」と。
3:7その日、彼は声をあげて言う、
「わたしはいやす者となることはできません、
わたしの家にはパンもなく、外套もありません、
わたしを立てて、
民のつかさびとにしないでください」。
3:8これは彼らの言葉と行いとが主にそむき、
その栄光の目をおかしたので、
エルサレムはつまずき、ユダは倒れたからである。
3:9彼らの不公平は彼らにむかって不利なあかしをし、
ソドムのようにその罪をあらわして隠さない。
わざわいなるかな、
彼らはみずから悪の報いをうけた。
3:10正しい人に言え、彼らはさいわいであると。
彼らはその行いの実を食べるからである。
3:11悪しき者はわざわいだ、彼は災をうける。
その手のなした事が彼に報いられるからである。
3:12わが民は幼な子にしえたげられ、
女たちに治められる。
ああ、わが民よ、あなたを導く者は
かえって、あなたを迷わせ、
あなたの行くべき道を混乱させる。
その民をさばくために立たれる。
3:14主はその民の長老と君たちとをさばいて、
「あなたがたは、ぶどう畑を食い荒した。
貧しい者からかすめとった物は、
あなたがたの家にある。
3:15なぜ、あなたがたはわが民を踏みにじり、
貧しい者の顔をすり砕くのか」と
万軍の神、主は言われる。