「神の栄光のために呼ばれた者たち」

こんにちは。庭の家チャペルの伊藤と申します。

今日は神の選びと救いというテーマで、タイトルは「神の栄光のために呼ばれた者たち」です。

ローマ８:29－30節*1

 クリスチャンとなるように神様によって選ばれた目的

29節に「あらかじめ知っておられる人々」と書かれてありますが、新約聖書のエペソの手紙を見るとそのへんがもっと詳しく書いてあります。

  1:4みまえにきよく傷のない者となるようにと、天地の造られる前から、キリストにあってわたしたちを選び、 1:5わたしたちに、イエス・キリストによって神の子たる身分を授けるようにと、御旨のよしとするところに従い、愛のうちにあらかじめ定めて下さったのである。 1:6これは、その愛する御子によって賜わった栄光ある恵みを、わたしたちがほめたたえるためである。

                                     エペソ 1:4-6

今日のローマ８章30節の「栄光を与えて下さった」というところと、このエペソ書のところを合わせてみると、クリスチャンとなって天国に入るように招かれたその目的は、神の栄光がほめたたえられるためだったということがわかります。

どうしてわたしなのか？ 

私たちがなぜ選ばれたのか？その理由は不明です。選ばれるような特別なことはなにも思い当たらないからです。ただひとつだけわかることは、神の栄光がほめたたえられるためだったということです。

神の選びの目的について

①教会生活をおくるため

「御子を多くの兄弟の中で長子とならせるため」ローマ8:29

「長子」ということは、家族、家庭のことになります。イエス様を長男として作られる神の家族ということですね。そこには当然「教会生活」が関係してくると思われます。ですから教会に通うことをしないで、一人で信仰生活をおくって天国に入ることができるのだろうか？となります。

私たちの教会には健康面で教会の礼拝に来れない方々がおられます。けれどもクリスチャンの身内や、お友達を通じてつながりがあります。その他の理由でなかなか教会に通えない方がいて、でも最近はラインとかユーチューブなどで繋がりが得られるようになりました。とくにコロナの問題で、今後もヴァーチャル集会、ヴァーチャルの交わりは良いものだし、これからも必要な手段として利用されていくのではないでしょうか。一つの場所だけに限定されない普遍的な教会。宇宙教会につながるものもありますね。

②御子が多くの兄弟たちの中で長子となられるため

なぜなのか理由はわからないけれども、信じる者たちは天国に入るために選ばれた。でも今日の聖書のみことばでは、必ずしもそれだけではないようです。

人がクリスチャンとして選ばれた理由は「御子が多くの兄弟たちの中で長子となられるため」だというのです。

クリスチャンとしてなぜ自分のようなものが選ばれたのか、他にもっと良い人がいるではないか？となりがちなんですが、「選ばれた」第一の目的が、キリストの栄光のためなのです。エペソ 1:4-6には「恵みの栄光が、ほめたたえられるためです」とあったんですね。

　つまり救いの目的は「私」云々(うんぬん)ではなく、イエスさまのすばらしさがほめたたえられるためだというのです。ですから、私たちが天国に行く目的がそこにある～礼拝のためなんですね。

信仰生活：ステップを踏むことの大切さ

「そして、あらかじめ定めた者たちを更に召し、召した者たちを更に義とし、義とした者たちには、更に栄光を与えて下さった」　　　　　　　ローマ8:30

これは、具体的に言えば、教会にまず通うようになって、そしてそのあともいろいろあるけれど、聖化(少しずつ潔くされていくこと)があって、戦いや困難や葛藤があって、そしてやがて天国へと引き上げられていく栄化までの信仰生活のことです。

「栄化」についてはピリピ書にこうあります。

彼は、万物をご自身に従わせうる力の働きによって、わたしたちの卑しいからだを、ご自身の栄光のからだと同じかたちに変えて下さるであろう。新約聖書ピリピ 3:21

 私たちの教会では、お葬式で♪「栄光から栄光へと」(多分いわぶちまことさん作)を歌います。「主と同じ姿に変えられていく～♪」。今日の箇所では「栄光をお与になりました」と過去形で書かれていて、すでに起こった出来事として扱われています。

信仰生活、救霊の目的

1:15御子は、見えない神のかたちであって、すべての造られたものに先だって生れたかたである。 1:16万物は、天にあるものも地にあるものも、見えるものも見えないものも、位も主権も、支配も権威も、みな御子にあって造られたからである。これらいっさいのものは、御子によって造られ、御子のために造られたのである。 1:17彼は万物よりも先にあり、万物は彼にあって成り立っている。 1:18そして自らは、そのからだなる教会のかしらである。彼は初めの者であり、死人の中から最初に生れたかたである。それは、ご自身がすべてのことにおいて第一の者となるためである。コロサイ 1:15‐18

 ここに信仰による「救い」の目的が、イエス様が第一のものとなるためなのだと書かれてあります。その意味でよみがえりのイエスは教会の頭、長子であり、第一に復活されたかたとしてあがめられ、礼拝されるべきお方です。

信仰生活： 日常での適用

それぞれの歩みに、いろんなことがあると思います。家族のこと、仕事のこと、伝道のこと、経済のこと、健康の心配のこと、いろいろです。

でもそんな直面しているもろもろの中で、何を一番大事にすべきなのか？

それはイエスキリストの栄光です。

主の栄光がほめたたえられるために、今この問題がある。

主が永遠にほめたたえられるようになるために、こういう状況に今自分は置かれているのだ、と。そんな観点からものごとを見てはいかがでしょうか。悲観しやすく、利己的になりがちな毎日が変わることでしょう。

私たちクリスチャンは神の栄光のために呼び出されたものたちなのです。

祈ります 

神さま、どうぞこの困難の中であなたの栄光を現わしてください。

いま、私が直面しているこれらの中で、主の栄光が現されますように。

　　　　　　　　　　　アーメン。

*1:8:29神はあらかじめ知っておられる者たちを、更に御子のかたちに似たものとしようとして、あらかじめ定めて下さった。それは、御子を多くの兄弟の中で長子とならせるためであった。 8:30そして、あらかじめ定めた者たちを更に召し、召した者たちを更に義とし、義とした者たちには、更に栄光を与えて下さったのである。