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「信仰の成長ー油注ぎを守るために」

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皆さん、こんにちは。

庭の家チャペルの伊藤と申します。

今回は「信仰の成長ー油注ぎを守るために」というテーマでご一緒にダビデの生涯から学びましょう。

1歴代誌14:8~17.*1

油注ぎ~信仰が成長するための力

油注ぎ~それは主から着せられる力のことです。初代教会では、その聖霊の注ぎを頂いて伝道する教会へと変えられていきました。油注ぎは神様の御心を知って、それを行っていくための力ですね。イエス様もヨルダン川で洗礼をお受けになった後、天が開けて鳩のように聖霊がおくだりになりました。そしてその後サタンの誘惑にあわれました。私たちも祈ったり聖書を読んだり礼拝をお捧げすることで神様から油注ぎー聖霊のお力に与りますが、それは日々、私たちの側で守っていかなければならないものでもあります。

ダビデに見る信仰者の歩み

8節を見てみましょう。

さてペリシテびとはダビデが油を注がれて全イスラエルの王になったことを聞いたので、ペリシテびとはみな上ってきてダビデを捜した。

ダビデは油注がれて、全イスラエルの王となりました。するとそれを聞きつけて、宿敵ペリシテ人たちが攻めてくるというくだりです。前の王さまだったサウルとその息子ヨナタンたちはこのペリシテ人たちによって滅ぼされました。敵は今度は、ダビデを狙って出てきたわけです。

結果はダビデの大勝利になって、その後ペリシテは制圧されていくことになるのですが、これらの出来事は私たちクリスチャンの信仰生活の型を表しています。私たちが主にお従いして、主からの新しいお力を着せていただいて~つまり油注がれていくとき、サタンは黙ってはいないということです。悪魔は、だれが主からの油注ぎを受けているのかということをよく知っているのです。

信仰生活上での敵の惑わしとはどのようなものなのでしょうか。またダビデはどのように敵の攻撃に勝利していったのでしょうか。

もう一人の歴代の王ヒゼキヤとの比較

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20:12そのころ、バラダンの子であるバビロンの王メロダクバラダンは、手紙と贈り物を持たせて使節をヒゼキヤにつかわした。これはヒゼキヤが病んでいることを聞いたからである。 20:13ヒゼキヤは彼らを喜び迎えて、宝物の蔵、金銀、香料、貴重な油および武器倉、ならびにその倉庫にあるすべての物を彼らに見せた。家にある物も、国にある物も、ヒゼキヤが彼らに見せない物は一つもなかった。列王記第二 20:12,13

ヒゼキヤ王が病気だったので、遠いバビロンの国から使者たちがお見舞いに来ました。そのころのバビロンはまだ小さく、政策上、脅威だった大国アッシリヤに対抗するためにユダと共に共同戦線を張っていました。ヒゼキヤは主によって大軍に大勝利し、重かった病も奇蹟的に癒されました。天体現象の説明も含めて、彼らはヒゼキヤのところに来たのでしょう。しかしこの時ヒゼキヤは主によって試みられたと並行記事のⅡ歴代誌32章31節にあります。「バビロンのつかさたちが彼のもとに代言者を遣わし、この地に示されたしるしについて説明を求めたとき、神は彼を試みて、その心にあることをことごとく知るために彼を捨て置かれた」。ヒゼキヤにも諸事情があったのでしょうが、彼は使者たちに国中の宝物を見せました。使者らは国に帰って主の奇蹟や栄光に関わることではなく、「あの国は凄いよ」と貪る思いを報告したことでしょう。ヒゼキヤはこのとき、国々の前で主をたたえたダビデのように主の勝利について誇って語るべきでしたが、残念ながらそのようなことは書かれていません。もしヒゼキヤがそうしていたら状況は変わっていたかもしれません。

ではダビデはどうだったでしょうか。

油注ぎを守るために~Ⅰ.主への信頼をやめない。

10節。そこで、ダビデは神に伺って言った。「ペリシテ人を攻めに上るべきでしょうか。彼らを私の手に渡してくださるでしょうか。」すると主は彼に仰せられた。「上れ。わたしは彼らをあなたの手に渡す。」

このダビデの戦いに、主は加勢してくださいました。11節。「水が破れ出るよう」な勢いで敵は敗走していったとあります。二度目は14、15節で、「林の上から行進の音が聞こえたら」とあります~これは天的な軍勢のことで、その日、天の軍隊がそこを行進したことを示します。主が先に戦いに臨んでいてくださったのです。

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そのような例は他にも出エジプトの紅海を渡る民の後衛をやはり天使らが守ったこと。近年では六日戦争にそのことがあったと言われています。その戦はイスラエルの負けと誰しもが見ていましたが、たった6日間でイスラエルは領地を拡大して終わりました。世界中が驚いた結果でした。

どんなときにも主への信頼をやめてはいけない

ヒゼキヤは病気という試練にあいました。悪魔は主に従おうとする人にいろんな困難をもって妨害してきます。病気や何かのトラブルがあります。そしてそんなとき陥りがちな惑わしは、主のご愛を疑うということです。「やっぱり」、「自分なんか」、「何か罪を犯したので主はお赦しにならないのでは」。否定的な思いの数々がわいてきます。しかし「聖書」は神によって誘惑されたと言ってはいけないとあるのです。「神様は意地悪な方で私がつまずかせるために苦しい目に合わせている」。「神様は高いところから私が失敗するのを見張っておられる」とか。これらすべての思いはウソです。敵の惑わしです!

詩篇91:15には「私は苦しみの時に彼とともにいる。彼を救い、彼に誉を与える」とあります。順調な時だけではなく、むしろつらい時にこそ主は共にいて下さる、そんな神さまでいらっしゃいます。ハレルヤ!どんなときにも神さまがともにおられることを忘れず、疑わないように。「御子をさえ死に惜しまずに渡された方が、どうして御子と共にすべてのものを与えて下さらないはずがあるだろうか」なのです。主に信頼しましょう。

油注ぎを守るために~Ⅱ.日ごとに自分自身を主に捧げなおす。

あなたがたの体は、あなたがたの内に住まわれる、神から戴いた聖霊の宮だ。あなたがたは、もはや自分自身のものではないことを知らないのか。あなたがたは、代価を払って買い取られた。だから自分の体をもって、神の栄光を現わすように第一コリント 6:19,20.

12節に敵が逃げる際になんだかゴロゴロといろんな偶像が捨て置かれたとあります。ユーモラスなくらいです。偶像とは何でしょう。偶像とは「自分のしたいようにする」ことです。聖書は、Ⅰコリント書で私たちの体は神から受けた聖霊の宮であり、もはや自分自身のものではないことを知らないのかと言っています。つまり、私たちの所有権は贖いの血潮によってすでに私たち自身にはなく、それは神様のものだと主張しています。これを日々認めるか否かで信仰生活は変わってきます。主は私たちの体が弱いものであることをよくご存じで、「心は燃えていても肉体は弱い」「誘惑に陥らないように目を覚まして祈っていなさい」と言われました。なので毎日自分が神さまのものであるということを忘れないで祈り続ける姿勢が必要です。朝起きたら、自分の人生と意志のすべてを神さまの一切の御心にお捧げ致しますと祈ってから始めましょう。エス様はどんなときにも私たちの主であられます。

ダビデは二回目の敵の攻撃に対して、一回目上手くいったから今度もまた正面から受けて立とうとはしませんでした。彼は自分の経験値に頼りませんでした。自分のしたいようにするという偶像をわきに置いて、いや捨てて、主の御心を尋ね直して再度出ていきました。

どんなときにもイエス様は主です。体が弱る時にも、これはいったい?何だろうと困惑するようなときも、イエスキリストは私の主であられることを告白し、祈りつつ行こうではありませんか。

お祈りをいたします。

 

 

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 救いのABC とても分かりやすい信仰の持ち方です。ご覧ください。

 

 

*1:

14:8さてペリシテびとはダビデが油を注がれて全イスラエルの王になったことを聞いたので、ペリシテびとはみな上ってきてダビデを捜した。ダビデはこれを聞いてこれに当ろうと出ていったが、 14:9ペリシテびとはすでに来て、レパイムの谷を侵した。 14:10ダビデは神に問うて言った、「ペリシテびとに向かって上るべきでしょうか。あなたは彼らをわたしの手にわたされるでしょうか」。主はダビデに言われた、「上りなさい。わたしは彼らをあなたの手にわたそう」。 14:11そこで彼はバアル・ペラジムへ上っていった。その所でダビデは彼らを打ち敗り、そして言った、「神は破り出る水のように、わたしの手で敵を破られた」。それゆえ、その所の名はバアル・ペラジムと呼ばれている。 14:12彼らが自分たちの神をそこに残して退いたので、ダビデは命じてこれを火で焼かせた。14:13ペリシテびとは再び谷を侵した。 14:14ダビデが再び神に問うたので神は言われた、「あなたは彼らを追って上ってはならない。遠回りしてバルサムの木の前から彼らを襲いなさい。 14:15バルサムの木の上に行進の音が聞えたならば、あなたは行って戦いなさい。神があなたの前に出てペリシテびとの軍勢を撃たれるからです」。 14:16ダビデは神が命じられたようにして、ペリシテびとの軍勢を撃ち破り、ギベオンからゲゼルに及んだ。 14:17そこでダビデの名はすべての国々に聞えわたり、主はすべての国びとに彼を恐れさせられた。